<2024年度第2回例会:特選句>
・実施日:2024年7月24日(水)
・場所:港区立生涯学習センター
304学習室
(メール投句締切: 7月14日)
メール句会ご案内
|
蜜柑咲く自転車多き貨客船 |
(宮之原隆雄) |
行き先は近くて遠い蝸牛 |
(葛山由博) |
★納沙布の星の消えゆく夏至の朝 |
(髙瀬俊次) |
★山羊二頭全校五人の夏休み |
(田中達也) |
海風や風鈴のおと溶けてゆく |
(伊藤美智子) |
朝空に鮎燦燦と父の竿 |
(鈴木黎子) |
( ★は選者2名の共選句) |
<2024年度第1回例会:特選句>
実施日:2024/4月24日(水)
吟行:北の丸公園
国立公文書館
句会:港区立生涯学習センター
205学習室
|
夕霞川面にゆれる橋明り |
(髙橋秀文) |
朝霞出航の銅鑼響きけり |
(城下洋二) |
理科室の人体模型春の雷 |
(小髙秀則) |
隣席の子犬と遊ぶ花見かな |
(菅原満雄) |
公文書百三十万余目借時 |
(深津健司) |
この奥は畏き辺り春霞 |
(深津健司) |
遠霞動くともなき貨物船 |
(宮之原隆雄) |
洋服の折り目真つ直ぐ四月なる |
(葛山由博) |
|
<冬例会:特選句>
2023年度第2回句会
実施日:2024年2月21日(水)
句会:港区立生涯学習センター
メール句会ご案内
|
春の宵路地の奥より三下り |
(髙瀬俊次) |
春風や紙飛行機を五階より |
(宮之原隆雄) |
春泥や床の間に待つランドセル |
(小髙秀則) |
ふる里は異郷の彼方月朧 |
(伊豆康夫) |
昼呑みの酔いそのままに春の宵 |
(田中達也) |
どこまでが水どこからが薄氷 |
(深津健司) |
絵踏して余波の海の天主堂 |
(宮之原隆雄) |
雲合いに脚投げ出して二日灸 |
(小髙秀則) |
|
<夏例会:特選句>
2023年度第1回句会
実施日:2023年6月29日(木)
句会:港区立三田いきいきプラザ
|
沖縄の低い軒先梅雨籠り |
(依田美弥子) |
一日を居間で過ごして梅仕事 |
(依田美弥子) |
アルバムに若き母あり夏帽子 |
(依田美弥子) |
夜光虫波打際を果てしなく |
(伊藤美智子) |
泥濘の仰臥のバスや梅雨出水 |
(宮之原隆雄) |
下し立ての靴の弾力梅雨晴間 |
(伊豆康夫) |
はんざきは哲学の徒かものぐさか |
(髙瀬俊次) |
麦嵐土偶の臀の大きこと |
(深津健司) |
|
<冬例会:特選句>
2022年度第10回メール句会
・実施日:2022年 12月
(メール投句締切: 12月3日)
メール句会ご案内
|
冬の朝帰らぬ猫の皿洗ふ |
(依田美弥子) |
冬ぬくし登り納めの高尾山 |
(伊豆康夫) |
お気に入り喜寿の日常ちやんちやんこ |
(中前行雄) |
ストーブで顔赤らめしのり弁当 |
(工藤道夫) |
時雨止みたちまち星の出づる駅 |
(伊藤美智子) |
境内に猿の群れ来る神の留守 |
(葛山由博) |
一葉忌誰が供へしサロンパス |
(深津健司) |
電飾の並木の果てに寒昴 |
(鈴木黎子) |
|
|
<夏例会:特選句>
2022年度第9回メール句会
・実施日:2022年 7月
(メール投句締切: 7月20日)
メール句会ご案内
|
遠花火エンドロールのやうに消ゆ |
(髙瀬俊次) |
オムレツにパセリの二つ朝のジャズ |
(宮之原隆雄) |
★一村を丸洗ひして虹の橋 |
(葛山由博) |
一夜酒老いて初めて知ることも |
(田中達也) |
背伸びして見上ぐる子らの遠花火 |
(小髙秀則) |
姿見に妣の面影竹の花 |
(鈴木黎子) |
白南風や潮の香の濃き耶蘇の村 |
(髙瀬俊次) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<春例会:特選句>
2021年度第8回メール句会
・実施日:2022年 2月
(メール投句締切: 2月20日)
メール句会ご案内
|
濃茶練るその間も積もる春の雪 |
(鈴木黎子) |
傘の手のいつしか重く牡丹雪 |
(伊豆康夫) |
★正面に富士見ゆる道風光る |
(伊藤美智子) |
墨絵めく関東平野遠霞 |
(伊豆康夫) |
春寒しアイ・シー・ユーの器械音 |
(伊豆康夫) |
野蒜摘むぬたで頂く祖母の家 |
(伊藤美智子) |
凍返る夜となりにけり多喜二の忌 |
(深津健司) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<冬例会:特選句>
2021年度第7回メール句会
・実施日:2021年12月
(メール投句締切:12月4日)
メール句会ご案内
|
極月の人の流れに加はりぬ |
(城下洋二) |
讃美歌の聞こゆる窓辺シクラメン |
(伊藤美智子) |
石切場跡懐に山眠る |
(髙瀬俊次) |
人はいつか子どもに還る冬の虹 |
(伊豆康夫) |
一葉の低き文机隙間風 |
(深津健司) |
枯菊を焚くゆつくりと火を育て |
(深津健司) |
バーボンをバッグに入れて神の旅 |
(葛山由博) |
柴犬に半値の値札年つまる |
(髙瀬俊次) |
|
|
<秋例会:特選句>
2021年度第6回メール句会
・実施日:2021年9月
(メール投句締切:9月26日)
メール句会ご案内
|
稜線の尖る連山蛇笏の忌 |
(伊豆康夫) |
読み返すべく本選ぶ九月かな |
(城下洋二) |
可惜夜の月に掛かるやおぼろ雲 |
(小髙秀則) |
★身に入むや母の句帳に吾を詠む句 |
(髙瀬俊次) |
跨線橋遠回りする良夜かな |
(小髙秀則) |
つまべにや投込寺のありし土手 |
(深津健司) |
天へ向け千の発信曼珠沙華 |
(鈴木芳江) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<夏例会:特選句>
2021年度第5回メール句会
・実施日:2021年6月
(メール投句締切:6月13日)
メール句会ご案内
|
梅雨の夜の激情ピアノリサイタル |
(髙瀬俊次) |
農機具を静かにぬらす夏の雨 |
(伊藤美智子) |
猫鳴いて風吹きぬけて柚子の花 |
(依田美弥子) |
西日射す三角ベース五回裏 |
(髙瀬俊次) |
|
|
都合により、今回は深津先生の出句および選はありません。 |
|
|
<冬例会:特選句>
2020年度第4回メール句会
・実施日:2021年2月
(メール投句締切:2月21日)
メール句会ご案内
|
撒き広げる手箕の堆肥や暖かし |
(宮之原隆雄) |
鳥帰るオラショ唱ふる島を越え |
(髙瀬俊次) |
古民家の正座の母娘雛の灯 |
(宮之原隆雄) |
末黒野の一雨ごとの若芽かな |
(小髙秀則) |
|
|
都合により、今回は城下先生の選はありません。 |
|
|
<秋例会:特選句>
2020年度第3回メール句会
・実施日:2020年11月
(メール投句締切:11月18日)
メール句会ご案内
|
さんだわら敷いて炉端の夜なべかな |
(小髙秀則) |
渓紅葉沢へと続くけものみち |
(伊豆康夫) |
気がつけば膝に三毛いる冬隣り |
(加茂好朗) |
★ ふたりして達者で老いてこたつ酒 |
(中前行雄) |
リハビリの疲れほど良き小春かな |
(伊豆康夫) |
純白の風となりゆく都鳥 |
(深津健司) |
埠頭より正午の汽笛冬薔薇 |
(宮之原隆雄) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<夏例会:特選句>
2020年度第2回メール句会
・実施日:2020年7月
(メール投句締切:7月20日)
メール句会ご案内
|
姥捨の棚田の月や半夏生 |
(ぶんさく) |
語り部のまた一人逝き八月来 |
(深津健司) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<春例会:特選句>
2020年度第1回メール句会
・実施日:2020年5月
(メール投句締切:5月17日)
メール句会ご案内
|
◎風五月スクランブルの交差点 |
(伊豆康夫) |
◎★冷やし酒志ん生聴きつ籠りをり |
(田中達也) |
◎蛇穴を出れば感染症の星 |
(深津健司) |
◎掻い掘りの終りたる池鴨涼し |
(深津健司) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<冬例会:特選句>
2020/2月5日(水)
句会:港区立三田いきいきプラザ
例会ご案内
|
◎立春や園児に届くランドセル |
(鈴木黎子) |
◎立春のひかり国立競技場 |
(伊豆康夫) |
◎梅真白いつも日蔭の男坂 |
(深津健司) |
◎初雪やミッキーマウスの黒い鼻 |
(依田美弥子) |
◎春立ちてアダモの雪が降って来た |
(中前行雄) |
◎去年今年地磁気の動く星に生き |
(鈴木黎子) |
|
|
<秋例会:特選句>
2019/11月29日(金)
吟行:北の丸公園
句会:港区立生涯学習センター
例会ご案内
|
◎★響き合ふからすの声と冬の滝 |
(鈴木芳江) |
◎森を駆くる十一月の風の子ら |
(髙瀬俊次) |
◎北の丸公園露場冬うらら |
(髙瀬俊次) |
◎生き抜きし末の安らぎ枯はちす |
(伊豆康夫) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<夏例会:特選句>
2019/7月31日(水)
句会:港区立生涯学習センター
例会ご案内
|
◎★呆然と街立ち尽す大夕焼 |
(葛山由博) |
◎白き船白き鉄橋夏の川 |
(城下洋二) |
◎花火船喫水深く舫ひをり |
(深津健司) |
◎夕焼を独り占めしてジャズを聴く |
(加茂好朗) |
( ★は選者2名の共選句) |
|
<春例会:特選句>
2019/5月30日(木)
吟行:北の丸公園~皇居東御苑
句会:港区立生涯学習センター
例会ご案内
|
◎木洩れ日の中に音あり草清水 |
(伊豆康夫) |
◎花瓶にも初夏の陽射しをたつぷりと |
(葛山由博) |
◎公園にヒトスジシマカの注意書 |
(依田美弥子) |
◎草清水千代田区千代田一番地 |
(深津健司) |
◎青葉闇楽部は昼を静もりて |
(深津健司) |
◎煙草屋の葭簀の下でバスを待ち |
(加茂好朗) |
|
|
<冬例会:特選句>
2019/1月30日(水)
句会:港区立生涯学習センター
例会ご案内
|
◎釘冴ゆる出品の画布打ちにけり |
(伊藤美智子) |
◎幾千の無言の祈り初詣 |
(髙瀬俊次) |
◎春隣円空鉈彫微笑仏 |
(深津健司) |
◎立ち飲みへちよいと寄り道日脚伸ぶ |
(伊豆康夫) |
◎チェンバロの音冴ゆる夜の祈りかな |
(鈴木黎子) |
◎回復の兆し手書きの賀状来る |
(鈴木芳江) |
|
|
<秋例会:特選句>
2018/10月31日(木)
吟行:芝・増上寺、
愛宕神社 界隈
句会:新橋・生涯学習センター
例会ご案内
|
◎手鏡に紅葉映して紅をさし |
(加茂好朗) |
◎色変へぬ松黄金の鴟尾光り |
(城下洋二) |
◎御霊屋の門扉の龍のつゆけしや |
(深津健司) |
◎鳥渡る千の地蔵の赤帽子 |
(小高秀則) |
◎露の世を名を持たぬまま過ぎし児ら |
(深津健司) |
◎天高し愛宕神社の男坂 |
(深津健司) |
|
|
<夏例会:特選句>
2018/7月31日(火)
句会:港区立生涯学習センター
例会ご案内
|
◎愛されてゐると気づかず青葡萄 |
(田中達也) |
◎炎天の非常階段影もなく |
(依田美弥子) |
◎触れられぬほど灼け広場のSL |
(深津健司) |
◎とめどなき雨垂れ梅雨の夜の孤独 |
(鈴木黎子) |
( ☆は選者2名の共選句) |
|
<春例会:特選句>
2018/5月24日(木)
吟行:長谷寺→甘縄神明宮
句会:吉屋信子記念館
例会ご案内
|
◎新緑や古都は光と影の中 |
(伊豆康夫) |
☆江ノ電を撮る紫陽花を入れて撮る |
(伊豆康夫) |
◎薫風や眼下にあをき相模湾 |
(深津健司) |
◎鉄線花古い旅館の軒先に |
(依田美弥子) |
( ☆は選者2名の共選句) |
|
|
|
2012~2017年度 「特選句」は下記画像をクリックしてご覧下さい |
2017年度 |
2016年度 |
2015年度 |
2014年度 |
2013年度 |
2012年度 |
|
|