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  2025年度第3回例会
   俳句の会 10月作品ギャラリー

   ・実施日:  2025年10月22日(水)
   ・場 所(吟行)日比谷公園(中止) (句会)港区立生涯学習センター303学習室
   ・参加者:  12名(選者含む)
参加/敬称略)  伊豆・伊藤・工藤・小・鈴木(芳)・鈴木(黎)・瀬・橋
中前・ 宮之原(内、欠席投句3名)
          (指 導)  深津先生・城下先生





 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。


    通夜の客送る門前星月夜      伊豆康夫 
    雑草の中に群れたる曼珠沙華      伊藤美智子 
    新米のおにぎり二つ笑みこぼれ      工藤道夫 
    心字池残す堀跡鳥渡る       小秀則
    淋しくもひとり吟行池の鴛        鈴木芳江 
    然別湖(うみ)に零るる星月夜  鈴木黎子
    ふるさとの島影淡き星月夜     瀬俊次 
    古妻とやきとん囲む秋時雨          橋秀文  
    星月夜地球の我の孤独の夜    中前行雄 
    起き抜けの白湯の一飲み秋小寒  宮之原隆雄


◇高点句
      今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
      今回も秀句が多く、得点2点以上(選んだ人が2人以上)の句を掲載します。
 


 <6点句>
  通夜の客送る門前星月夜   伊豆康夫
  図書館に微かな寝息秋の雨    伊豆康夫
 <5点句>  
  起き抜けの白湯の一飲み秋小寒   宮之原隆雄
 <4点句> 
  ふるさとの島影淡き星月夜   瀬俊次
  読み止しの頁に栞星月夜   深津健司
 <3点句> 
  古民家の欅大樹に小鳥来る   鈴木黎子
  然別湖に零るる星月夜   鈴木黎子
 <2点句>  
  天空にも国境あり赤とんぼ   深津健司
  古妻とやきとん囲む秋時雨   橋秀文
  冷やかや空地に残る鉢一つ   鈴木黎子
  新米のおにぎり二つ笑みこぼれ   工藤道夫
  熱狂の野音消ゆる日そぞろ寒   瀬俊次
  星月夜地球の我の孤独の夜   中前行雄

 ◇作者は語る
  句会参加者が自身の句についての思いを語ります。


古妻とやきとん囲む秋時雨        橋秀文

俳句を初めて約1年半経過し、今回の句会で深津・城下両先生から特選と〇印を頂戴する事が出来ました。この句は近所の居酒屋で久しぶりに妻と一杯やっているところをただ詠んだのですが、先生方からは「やきとん」を採用したところが良い。焼き鳥だとか、すき焼きだとかでは何の変哲もない句になってしまうが、「やきとん」の響きが非常に大衆的で、その姿が目に浮かぶ作品である。また、「古妻」の響きも宜しいとのことでした。

このように褒められてしまうと「豚もおだてりゃ・・・・」で、なかなか良いフレーズが浮かばずに苦しむこともありますが、今後もマイペースで楽しく続けたいと思っています。 






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 <2025/10/31:文責:瀬:HP編集:後藤>