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2025年度第2回例会
俳句の会 7月 作品ギャラリー

   ・実施日2025年7月23日(水)13時30分〜16時30分
   ・場 所港区立生涯学習センター204学習室
   ・参加者:15名(選者含む)
参加/敬称略)  伊豆・伊藤・葛山・工藤・小・佐川・鈴木(芳)・鈴木(黎)
瀬・橋・田中・中前・宮之原     (内、欠席投句3名)
          (指 導)  深津先生・城下先生






 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。


    存へて昭和百年雲の峰      伊豆康夫 
    着せられし浴衣をひざに母偲ぶ      伊藤美智子 
    きらきらと流れの中の目高たち      葛山由博 
    朝曇農家の嫁の背負ひ籠       小秀則
    百日紅質素な食事も華やかに  佐川良子
    庭のレモン蜂蜜漬けでソーダ水        鈴木芳江 
    家出三年戻つて来いよ蟇     瀬俊次 
    短夜に明けの明星見つけたり          橋秀文  
    病癒えし友と昼酒冷奴  田中達也
    顔顔や浴衣くつろぐ同窓会    中前行雄 
    直売の旗揺るる路地土用餅  宮之原隆雄
◇高点句
    今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
        今回も秀句が多く、得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句を掲載しました。
 



 <6点句>
  存へて昭和百年雲の峰   伊豆康夫
   
 <5点句>  
  湘南の海を染め抜き藍浴衣    瀬俊次
  風鈴の音色気怠き昼下がり    伊豆康夫
 <4点句> 
  直売の旗揺るる路地土用餅   宮之原隆雄
  毎年よ鬼灯市の暑いのは   深津健司
  静止一瞬蜥蜴は何を思ひしか   瀬俊次
   
 <3点句> 
  糟糠の妻の手鏡宿浴衣   小秀則
  裁ちちがひし浴衣のありて妣想ふ   鈴木芳江
  病癒えし友と昼酒冷奴   田中達也
  押入れのどこかにランプ夏休   宮之原隆雄
  きらきらと流れの中の目高たち   葛山由博
  炎天に飛び出す覚悟茶漬喰ふ   田中達也
   

 ◇作者は語る
  句会参加者が自身の句についての思いを語ります。


 
(ながら)へて昭和百年雲の峰        伊豆康夫

人生の青・壯年期を昭和真っ盛りの中で過ごした者にとって昭和百年を迎える今年は、薄まりつつある昭和の記憶や長きに亘る人生への想いを新たにさせる良い機会となりました。
このような心情を俳句に詠みたいと思いチャレンジしたのですが、モノでは
なくコトを詠む難しさ並びに季語の選択に散々迷った挙句、ようやく出来上がった一句です。 俳句の奥深さを再認識した次第です。





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 <2025/08/10:文責:瀬:HP編集:後藤>