俳句の会トップページへ 

2024年度 第3回例会

俳句の会 11月 作品ギャラリー

    ・実施日: 2024年11月27日(水)
    ・場 所:(吟行)横浜港〜山下公園〜大さん橋
         (句会)波止場会館C会議室
    ・参加者:14名(選者含む)(参加/敬称略) 
          伊豆・伊藤・葛山・小・佐川・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
          瀬・橋・中前・宮之原   (内、欠席投句5名)  
    (指 導) 深津先生・城下先生

 
  


     


    ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。
 



   
    いつになく雲高くあり小春の日      伊豆康夫 
    海光の横浜港に鴨群るる    伊藤美智子 
    カーテンの光と遊ぶ猫小春      葛山由博 
    冬薔薇幾年過ぐる氷川丸    小秀則
    秋の暮陽はあの山のひだり手に  菅原満雄 
    一段と放つ香ありて冬薔薇   鈴木芳江 
    切れ味は変はらず百個柿を剥く   鈴木黎子 
    冬青空ビルの形に切り抜かる    瀬俊次 
    冬ざれや昔来し街変わり果て       橋秀文  
    立冬や我が生いくさせず生きぬ   中前行雄 
    どれどれと口に鋤焼鍋奉行        宮之原隆雄 
   



  ◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
    今回も秀句が多く、得点2点以上(選んだ人が2人以上)の句を掲載します。



<5点句> 
  冬薔薇幾年過ぐる氷川丸    小秀則
  冬青空ビルの形に切り抜かる   瀬俊次
  小春日や今日は動かぬ巡視船   瀬俊次
<4点句>
  犬自慢鉄砲自慢ぼたん鍋   城下洋二
<3点句> 
  手づかみの山菜どさと牡丹鍋   伊豆康夫
  色付きしモミジバフウを栞とし   深津健司
  古タイヤ並ぶ岸壁冬ざるる   城下洋二
<2点句> 
  海中に淡き影引きかいつぶり   宮之原隆雄
  冬凪の湾をシーバスのつたりと   深津健司
  湯たんぽや妻の寝息のすこやかさ   中前行雄
  カーテンの光と遊ぶ猫小春   葛山由博



  ◇作者は語る
  句会参加者が自身の句についての思いを語ります。

 


立冬や我が生いくさせず生きぬ  中前行雄
 
満年齢80歳の誕生日を迎える冬、生きてきた生きざまを思い起こし、自分自身に語り
かけたことです。    
自分に恥じないことは何なのか。
それは、戦争をせず生きてきたこと。この幸運は、ほんとによかった。と。

“立冬や我が生いくさせず生きぬ”    
色紙にし、息子、孫に「戦争はするな」と遺訓します。











俳句の会トップページへ                             ページの始めへ戻る 
 <2024/12/27 文責:瀬 写真:小高 HP編集:後藤>