俳句の会トップページへ |
2023年度 第1回例会
俳句の会 6月 作品ギャラリー
・実施日:2023年6月29日(木) |
・場 所:港区立生涯学習センター(ばるーん)204学習室 |
・参加者:15名(選者含む) |
(参加/敬称略) |
伊豆・伊藤・葛山・工藤・小・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)・瀬
田中・中前・宮之原・依田(内、3名は欠席投句) |
(指 導) |
深津先生・城下先生 |
|
|
|
◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。 |
生き物に重たき大気熱帯夜 |
伊豆康夫 |
夜光虫波打際を果てしなく |
伊藤美智子 |
籐椅子や星に包まれ眠りをり |
葛山由博 |
川縁の紫陽花小径西日落ち |
工藤道夫 |
仲見世の背伸びして見る浴衣かな |
小秀則 |
梅雨空を映し水面は早苗待ち |
菅原満雄 |
母の日のヘルスメーター初設定 |
鈴木芳江 |
並足の手綱取る子へ若葉風 |
鈴木黎子 |
はんざきは哲学の徒かものぐさか |
瀬俊次 |
端居してこころ決めたるひとり酒 |
田中達也 |
目覚むれば今日の我れ在りほととぎす |
中前行雄 |
泥濘の仰臥のバスや梅雨出水 |
宮之原隆雄 |
アルバムに若き母あり夏帽子 |
依田美弥子 |
|
◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。 得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句は以下のとおりです。 |
<7点句> |
アルバムに若き母あり夏帽子 |
依田美弥子 |
<5点句> |
日矢一条相模の海の梅雨晴間 |
瀬俊次 |
<4点句> |
一蝶に百の空振り捕虫網 |
瀬俊次 |
並足の手綱取る子へ若葉風 |
鈴木黎子 |
はんざきは哲学の徒かものぐさか |
瀬俊次 |
<3点句> |
梅雨空を映し水面は早苗待ち |
菅原満雄 |
下し立ての靴の弾力梅雨晴間 |
伊豆康夫 |
亀の甲ぽつりぽつりと走り梅雨 |
小秀則 |
籐椅子や星に包まれ眠りをり |
葛山由博 |
生き物に重たき大気熱帯夜 |
伊豆康夫 |
青葡萄日に日にいのち満ちてゆく |
城下洋二 |
四方よりの視線男の初日傘 |
伊豆康夫 |
麦嵐土偶の臀の大きこと |
深津健司 |
待ち人の羅ふわりまとい来る |
田中達也 |
夜光虫波打際を果てしなく |
伊藤美智子 |
|
◇作者は語る 句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。 |
◇作者は語る
|
|
アルバムに若き母あり夏帽子 依田美弥子 |
最近、家の中を片付けていたら、両親の古い写真が出てきまし た。父はすぐに判ったのですが、
母はなかなか見つからず、ようやく判明した姿は別人のようでした。
母にも若い時があり、楽しかった思い出があり、「こんなところにも行った」「あの時は大変
だった」等々話しが弾みました。おかげで片付けははかどらず・・・。
そんな梅雨の晴れ間の一日の出来事が、俳句になりました。 |
|
◇例会初参加の感想
|
「初めて参加した俳句の会例会についての感想」 |
宮之原隆雄 |
初めての参加で緊張はありましたが、オンライン句会の参加経験があったことと、 事前に句会
の進め方を丁寧に教えて頂いていたことで、会場では落ち着いて参加することができました。
句会は、張り詰めたなかで句評も少し厳しいものがあるのかなあと思いきや、和やかな中で笑い
もあって進みとても楽しい時間でした。
句会がとてもスムーズに運営されていることは、同好会の中でも世話人の努力と、会発足から
変わらないお二人の選者の優しい指導のもとにあるのだと感じました。
自作の句についても、お二人の選者にとても分かりやすく的確にアドバイスをしていただきました。
俳句の経験が少ない私にとっては、貴重な有意義な時間になりました。
俳句を始めたのは古希を過ぎてからですが、運動は好きですが体が動かなくなってもできること
に俳句はいいのではと考えました。
俳句を楽しむことにより、花や鳥の名前などほとんど関心がなかったのに興味をもつようになった
こと、なにより歩いて回って目で見て触ってとしなければなかなか俳句はできないので、その行動
が健康維持に役立つのではと思っています。
でも時には印象に残っている過去の出来事を俳句で詠み楽しんでいます。
これからも同好会の皆様や選者のご指導のもと俳句を続けたいと思っています。 今後とも宜しく
お願いします。
|
|
俳句の会トップページへ ページの始めへ戻る
|
<2023/07/10:文責:瀬:HP編集:後藤> |