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2022年 2月 第8回メール句会

俳句の会  春  作品ギャラリー

          ・実施日:2022年 2月(メール投句締切: 2月20日)
          ・参加者:16名(選者含む)
          ・投句:春の季語が入った句
(参加/敬称略)   伊豆・伊藤・葛山・加茂・工藤・小・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
 瀬・田中・中前・宮之原・依田 
(指 導)   深津先生・城下先生






 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。


  春寒しアイ・シー・ユーの器械音   伊豆康夫
  正面に富士見ゆる道風光る     伊藤美智子
  三姉妹ころころ笑ひ雛飾る   葛山由博
  冬ざれの湖畔の宿の朝餉かな   加茂好朗
  朧月古きテーブル箸二膳   工藤道夫
  池の鯉ゆるき尾鰭の余寒かな   小秀則
  母と子の小籠によもぎ少しずつ   菅原満雄
  春の雪しづる刹那の黄金色   鈴木黎子
  春風や鳥語を話す少女たち    瀬俊次
  宵闇に梅の香まとい佳人往く   田中達也
  我想ふ生かされて在り今ここ春   中前行雄
  幼虫の眠る堆肥や土の春   宮之原隆雄
    涅槃会やご詠歌に和す老夫婦   依田美弥子



◇高点句
    今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
   今回は秀句が多く、得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句を掲載します。



 <5点句> 
  池の鯉ゆるき尾鰭の余寒かな   小秀則
  春風や鳥語を話す少女たち   瀬俊次
  三姉妹ころころ笑ひ雛飾る   葛山由博
 <4点句>  
  傘の手のいつしか重く牡丹雪   伊豆康夫
  正面に富士見ゆる道風光る   伊藤美智子
  雲切れて木の芽花の芽雨しずく   城下洋二
  墨絵めく関東平野遠霞   伊豆康夫
 <3点句>  
  春寒しアイ・シー・ユーの器械音   伊豆康夫
  せせらぎの音軽やかに春の水   葛山由博
  朧月古きテーブル箸二膳   工藤道夫
  凍返る夜となりにけり多喜二の忌   深津健司
  幼虫の眠る堆肥や土の春   宮之原隆雄
  吃音の初音なれどもいとほしく   深津健司
  母と子の小籠によもぎ少しずつ    菅原満雄
  まんさくや睫毛をひらくやうに咲き   深津健司



 ◇作者は語る
  
句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。
 

    正面に富士見ゆる道風光る  伊藤美智子
海へ続く坂を下って行くと、前方に石廊崎に聳えた富士山が視界に入ってきます。
心地よく感動して作った一句です。
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 <2022/03/15:文責:瀬:HP編集:後藤>