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2020年度 第3回メール句会

俳句の会  秋 作品ギャラリー

        ・実施日:2020年11月(メール投句締切:11月18日)
        ・参加者:15名(選者含む)
(参加/敬称略)   伊豆・伊藤・葛山・加茂・工藤・小・鈴木(芳)・鈴木(黎)・瀬
 田中・中前・宮之原・依田  
(指導)   城下先生・深津先生 






 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。



  リハビリの疲れほど良き小春かな   伊豆康夫
  再開の恩師の個展秋惜しむ     伊藤美智子
  読みさしの源氏物語枯芙蓉   葛山由博
  永平寺軋む廊下に降る紅葉   加茂好朗
  終焉に凜と残菊うす明かり   工藤道夫
  さんだわら敷いて炉端の夜なべかな   小秀則
  ねこじゃらし工事現場の深き穴   鈴木黎子
  にらむのはもうやめなはれ捨案山子   瀬俊次
  うとうととついうとうととこはるかな    田中達也
  ふたりして達者で老いてこたつ酒    中前行雄
  埠頭より正午の汽笛冬薔薇    宮之原隆雄
    母の手の取り残したる柿赤し   依田美弥子



◇高点句
    今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
    得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句は以下のとおりです。
 



 <6点句> 
   実柘榴のどつと思ひを吐き出しぬ   城下洋二
 <5点句>  
   純白の風となりゆく都鳥  深津健司
 <4点句>   
   リハビリの疲れほど良き小春かな   伊豆康夫
   永平寺軋む廊下に降る紅葉   加茂好朗
   母の手の取り残したる柿赤し    依田美弥子
   定食の皿をはみ出す秋刀魚の尾   城下洋二
   ふたりして達者で老いてこたつ酒   中前行雄
   力石どつしり据ゑて峡の冬   瀬俊次
 <3点句> 
   小春日にお洒落な母のベレー帽    加茂好朗
   うとうととついうとうととこはるかな   田中達也
   にらむのはもうやめなはれ捨案山子   瀬俊次
   気がつけば膝に三毛いる冬隣り   加茂好朗



 ◇作者は語る
  句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。

 
     ふたりして達者で老いてこたつ酒 中前行雄
コロナで、老人が強調されて、いつのまにか年を取ったんだなあと、
ふと気がついて、 詠みました。こうして二人で散歩できるのも、先は
わからん。
「コロナには日本人は集団免疫をすでに持っているのです。」という
仮説を信じて、気を楽にしよう。マスク、半自粛をして、あとは、
なるように任せて行こう。と相成った次第です。




     



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 <2020/12/10:文責:瀬:HP編集:後藤>