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2020年度 第1回メール句会
俳句の会 春 作品ギャラリー
・実施日:2020年5月(メール投句締切:5月17日) |
・参加者:16名(選者含む) |
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(参加/敬称略) |
伊豆・伊藤・葛山・加茂・工藤・小・佐嶋・鈴木(芳)・鈴木(黎)
瀬・田中・中前・宮之原・依田 |
(指導) |
城下先生・深津先生 |
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◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。 |
風五月スクランブルの交差点 |
伊豆康夫 |
春深し刈られた犬の細さかな |
伊藤美智子 |
三姉妹揃ひのリボン豆ご飯 |
葛山由博 |
子猫来て我が家に笑顔笑ひ声 |
加茂好朗 |
休業の張り紙増やし春逝けり |
工藤道夫 |
卯の花腐し何処も無住の文士村 |
小秀則 |
手術後の窓いつぱいに花辛夷 |
鈴木芳江 |
アマビエの髪の長さや春愁ひ |
鈴木黎子 |
大福を妻と分け合ふ蝶の昼 |
瀬俊次 |
冷やし酒志ん生聴きつ籠りをり |
田中達也 |
更衣コロナよねむれ宿貸すぞ |
中前行雄 |
ギター弾く少年の髪風薫る |
宮之原隆雄 |
ソーダ水クロスワードと鉛筆と |
依田美弥子 |
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◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。(選者は9句)
得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句は以下のとおりです。 |
<7点句> |
冷やし酒志ん生聴きつ籠りをり |
田中達也 |
<5点句> |
ソーダ水クロスワードと鉛筆と |
依田美弥子 |
<4点句> |
夏木立四方より葉音風の音 |
伊豆康夫 |
伸びすぎた前髪上げて浅蜊汁 |
依田美弥子 |
ふらここやポニーテールが空に地に |
鈴木黎子 |
手術後の窓いつぱいに花辛夷 |
鈴木芳江 |
幾筋も沖に日矢さす春の雷 |
城下洋二 |
蟇鳴くや手付かずの田の鉄気水 |
宮之原隆雄 |
森林へ還る廃村夏の雲 |
伊豆康夫 |
<3点句> |
蛇穴を出れば感染症の星 |
深津健司 |
雨あがる朝紫の鉄線花 |
鈴木芳江 |
ぶらんこの近づくたびに子の笑顔 |
瀬俊次 |
大福を妻と分け合ふ蝶の昼 |
瀬俊次 |
アマビエの髪の長さや春愁ひ |
鈴木黎子 |
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◇作者は語る
句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。 |
冷やし酒志ん生聴きつ籠りをり |
田中達也 |
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めったに経験できない世の中の激変の真っ只中、何か記憶の痕跡を
残しておきたいとの思いが発想の原点です。 巣ごもり暮らしの毎日、
鬱々の日々を何とか粋に過ごせないかと考え、
「そうだ。久しぶりに志ん生をじっくり」と思いつきました。
冷酒をお供にゆったりと楽しむ至福の一日を詠んだ句です。
今回初めて、メール句会を体験しましたが、大変興味深く新しい
楽しみをいくつか見つけました。瀬代表世話人のご苦労に感謝
しつつ、これを機に俳句の輪が広がっていくことを願っています。 |
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<2020/06/14:文責:瀬:HP編集:後藤> |