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俳句の会 2020年度 第2回メール句会報告

 (概要)  ・実施日:2020年7月(メール投句締切:7月20日)
 ・参加者:16名(選者含む)  
(参加/敬称略)   伊豆・伊藤・葛山・加茂・工藤・小・鈴木(芳)・鈴木(黎)・ 瀬
  田中・中前・ぶんさく・宮之原・依田  
(指導)   城下先生、深津先生 
 <以下、第2回メール句会リポート>

一旦は収まるかに見えた新型コロナウイルス感染は。またも拡大に転じています。 そういう中、「いつでも、どこでもできる
という俳句の特性を活かし、自宅に居ながら参加できる「メール句会」を5月に引き続き実施しました。
今回も前回と同数の16名が参加しました。 この「メール句会」は俳句の会の句会の手順を参加者とまとめ役の世話人(瀬)
とのメールのやり取りで行うというものです。選者の先生にもメールで参加していただきました。

5月の「メール句会」の報告にも掲載しましたが、いつもの句会と「メール句会」の進め方の違いを表にすると概ね以下のような
ものです。

   いつもの句会  メール句会
 投句  短冊に記入し1か所に集める  世話人あてメールで送る
 清記  短冊を手分けして清記用紙に書き写す  世話人は全参加者分の「投句一覧」データファイルを作成
 選句  清記用紙を回覧し句を選ぶ  参加者は世話人が配信する「投句一覧」ファイルの中から句を選ぶ
 披講  選んだ句を各自が発表する  選んだ句と選評(選句理由)を世話人あてメールで送る
 互選  自分が選んだ句について選句理由を発表する  世話人は「選句一覧」データファイルを作成し参加者へ配信

第2回メール句会」を終え、今回の参加者の皆さんから以下のような感想やご意見を いただきました。

  ・メール句会の良いところは、じっくりと投句を味わうこと、投句者の思いをより感じることができることだと思う。
  ・選句に時間をかけられるところが良い。
  ・メール句会を継続してほしい。
  ・選者の先生の作句についてのアドバイスは勉強になるが、やはり直接お話を聞けたら良いと思う。
   早く句会が開けるようになることを願っています。

  以上のような参加者の皆さんの感想・意見を総合すると、それぞれに「メール句会」を楽しんでいるものの、
  「早く句会が開けるようになってほしい」ということが偽らざる気持ちということのようです。

また今回、選者の先生からは次のようなコメントをいただきました。

  皆さんは俳句のキャリアを積み、句の形が整ってきているので、内容について少し触れて みたいと思います。
  いい句とは、一般的には「季語が生きていて、省略が利き、余情、余韻のあるもの」といわれていますが、
  黒田杏子先生の「暮らしの歳時記」に鑑賞のポイントがもう少し具体的に書かれておりますので、抜粋してみます。
  「作者に共感と親しみ」を覚えるもの。「いきいきとした暮らしぶり」が見えてくるもの。「人の生き方、人生観」が
  現れたもの。「人間の姿、生きている人間の情景が浮かび上がって」くるもの。「作家の個性が投影」され、
  「映像的」であり、「臨場感」のあるもの。 そして対象への「愛情と親しさ」が溢れているものなどなど。
  自戒を込めて言うのですが、もう一度前述の鑑賞のポイントを念頭に置き、自分の句を 見つめてみてください。

OB会の同好会の活動がほとんど休止となる中、今回も俳句の特性を活かした「メール句会」を楽しむことができました。
しかしながら「俳句は座の文芸」と言われるように、あくまでも「連衆が集まって行う句会」が基本。
早く句会が開けるような日が来ることを願っています。


                                             代表世話人 瀬俊次

                                 
         
 
 


                             


  <2020/08/10:文責:瀬:HP編集:後藤>