俳句の会トップページへ 


2024年度 第4回例会

俳句の会 2月 作品ギャラリー

        ・実施日2025年2月19日(水)13:30〜16:30
        ・場 所青山生涯学習館 学習室2
        ・参加者:15名(選者含む)
     (参加/敬称略)伊豆・伊藤・葛山・小・佐川・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
             瀬・橋・田中・中前・宮之原   (内、欠席投句3名)  
        (指 導)深津先生・城下先生






  ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。
 
   
    渓流に光る銀鱗山笑ふ      伊豆康夫 
    カフェに集ふクラッシックカー山笑ふ   伊藤美智子 
    野遊の子供に追はれ追ひ越さる      葛山由博 
    ふるさとの山は笑ひて迎へけり      小秀則 
    朝ごはん蕗味噌香りもう一杯       佐川良子
    迷ひ凧ゆらりゆらりと枝の先  菅原満雄
    かもめ乗る軋みつつ流氷間近      鈴木芳江 
    ラッピング電車新型山笑ふ       鈴木黎子 
    遠回りして聞きに行く初音かな      瀬俊次 
    待ちに待つ陽光来たり山笑ふ     橋秀文 
    限界集落仄かに照らす朧月       田中達也  
    春節をDeepSeek対Nvidia     中前行雄  
    春田打つ鍬のくさびを新しく   宮之原隆雄 
    
 
 ◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
    今回も秀句が多く、得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句を掲載します。


 
 <6点句>
  階段の手すりに残る余寒かな   伊豆康夫
  春田打つ鍬のくさびを新しく   宮之原隆雄
 <5点句> 
  渓流に光る銀鱗山笑ふ    伊豆康夫
  「春立つ」と書けば指先ほのぼのと   深津健司
 <4点句> 
  山笑ふ独り占めなる露天風呂   城下洋二
  ふるさとの山は笑ひて迎へけり   小秀則
  雪解野に山菜の芽の二つ三つ   鈴木黎子
 <3点句> 
  春立つや明日履く靴を磨きあげ   深津健司
  野梅咲く墓石の前のオートバイ   宮之原隆雄
  遠回りして聞きに行く初音かな   瀬俊次
  初糶の鮪のにぎり大間から   鈴木芳江
 
◇作者は語る
  句会参加者が自身の句についての思いを語ります。 
 
「 春田打つ鍬のくさびを新しく 」      宮之原隆雄
田植えの準備として、冬の終りから春にかけて田起し(田打ち)をします。田起しは土を乾かし栄養分を与え、稲の成長を助けます。鍬による田起しの最中、刃の部分が抜けて土に埋もれてしまいました。鍬のくさびが抜けたのです。くさびが緩んでいたのでしょう。くさびを新しくして作業を進めました。農具は使う前の点検大事ですね。






俳句の会トップページへ                             ページの始めへ戻る 







<2025/03/09 文責:瀬 写真:小 HP編集:後藤>