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2024年度 第2回例会

俳句の会 7月 作品ギャラリー

        ・実施日2024年7月24日(水)
        ・場 所港区立生涯学習センター(ばるーん)304学習室
        ・参加者:16名(選者含む)
  (参加/敬称略) 伊豆・伊藤・葛山・工藤・小・佐川・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
           瀬・橋・田中・中前・宮之原   (内、欠席投句4名)  
  (指 導)    深津先生・城下先生








 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。


    滝壺に遅れて届く日差しかな      伊豆康夫 
    海風や風鈴のおと溶けてゆく    伊藤美智子 
    行き先は近くて遠い蝸牛      葛山由博 
    雨蛙の声聞きながら帰り道        工藤道夫 
    只見線尾灯遠のく五月闇         小秀則
    夏の旅スマホ忘れてしまいけり  佐川良子
    アナベルの白きを梅雨の茶話にして      菅原満雄 
    夏日影ポプラ並木を縞々に       鈴木芳江 
    朝空に鮎燦燦と父の竿        鈴木黎子 
    納沙布の星の消えゆく夏至の朝    瀬俊次 
    かがり火に浮かぶ能面月今宵       橋秀文  
    山羊二頭全校五人の夏休み     田中達也  
    ほほえみやセーラー服に風薫る   中前行雄 
    蜜柑咲く自転車多き貨客船        宮之原隆雄 


◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
    今回も秀句が多く、得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句を掲載します。



 <8点句>
  行き先は近くて遠い蝸牛   葛山由博
 <7点句>  
  山羊二頭全校五人の夏休み   田中達也
 <5点句> 
  乱れなき箒目涼し寺の朝    伊豆康夫
 <4点句>
  かはたれの暗闇坂の曼荼羅華   深津健司
  納沙布の星の消えゆく夏至の朝    瀬俊次
  目鼻なき石仏の顔極暑なる   城下洋二
 <3点句> 
  アナベルの白きを梅雨の茶話にして   菅原満雄
  五月闇黒猫の眼の翠色   深津健司
  みどりごの笑顔のはじけ梅雨あがる   瀬俊次
  朝空に鮎燦燦と父の竿   鈴木黎子
  水打つて観音裏の小商ひ   深津健司
  只見線尾灯遠のく五月闇   小秀則
  闇の中そつと手を出す蛍狩   葛山由博


 ◇作者は語る
  句会参加者が自身の句についての思いを語ります。

 
山羊二頭全校五人の夏休み  田中達也
 
俳句は世界で一番短い詩だそうです。そこで今回は、柄にもなくメルヘンチックな句に
挑戦してみました。山奥の分校の夏休みに思いを馳せました。

その分校では動物を飼っています。兎でも、ニワトリでも、カメでもいいのですが何と
いっても裏山の雑草を食べてくれる山羊がぴったりです。 山羊のいる学校も明日から
夏休みです。全校生徒5人と先生で夏休み中の山羊の面倒をどうするか話し合いです。
全員がいきものがかりなんです。そこでどんな話し合いがされたのか、ここから先は
皆さんの想像におまかせです。 この句が皆さんの空想ゲームのきっかけになり、暇つ
ぶしのひと時に役に立ってくれたら幸せです。

俳句は面白い。いろいろな楽しみ方ができます。皆さまの老後の楽しみの一つにぜひ
お薦めです。


 ◇新入会員のひと言
初めて句会に参加した会員が語ります。
 
俳句の会入会のきっかけ」      佐川良子
母がデイサービスで作った俳句を嬉しそうに披露してくれた事がありました。
職員さんが手伝ってくれたのでは?と思いますが・・・ 
私も高齢者の方がいきいきできるような俳句つくりのお手伝いができたらいいなと思っ
たのがきっかけです。 俳句の会を見学して難しそうだけど面白そうと思い入会させて
いただきました。句会の皆様からの刺激を受けてチャレンジしていきたいと思います。








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 <2024/08/01 文責:瀬 写真:小高 HP編集:後藤>