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2024年度 第1回例会
俳句の会 4月 作品ギャラリー
・実施日:2024年4月24日(水) |
・場 所:港区立生涯学習センター(ばるーん)205学習室 |
・参加者:17名(選者含む) |
(参加/敬称略) |
伊豆・伊藤・葛山・工藤・小・佐川・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
瀬・高橋・田中・中前・宮之原・依田
(内、欠席投句4名、見学1名) |
(指 導) |
深津先生・城下先生 |
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◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。 |
踏み入れば足にやさしき春落葉 |
伊豆康夫 |
モネの絵を三歩下がりて春灯し |
伊藤美智子 |
洋服の折り目真つ直ぐ四月なる |
葛山由博 |
桜雨耐えし昭和の詔書かな |
工藤道夫 |
理科室の人体模型春の雷 |
小秀則 |
隣席の子犬と遊ぶ花見かな |
菅原満雄 |
花吹雪浅き野川に子ら遊ぶ |
鈴木芳江 |
墨と紙魚香り立つ古書春朧 |
鈴木黎子 |
沖に霞む島にたしかなたつきあり |
瀬俊次 |
夕霞川面にゆれる橋明り |
橋秀文 |
ふらここや揺られつ惑う老の末 |
田中達也 |
そのいのちいただき目刺しわが命に |
中前行雄 |
遠霞動くともなき貨物船 |
宮之原隆雄 |
補助輪の蹴散らして行く花の塵 |
依田美弥子 |
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◇高点句
今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句は以下のとおりです。 |
<7点句> |
遠霞動くともなき貨物船 |
宮之原隆雄 |
<6点句> |
洋服の折り目真つ直ぐ四月なる |
葛山由博 |
<4点句> |
夕霞川面にゆれる橋明り |
橋秀文 |
武道館大屋根滑る春の雨 |
鈴木黎子 |
黄ばみたる終戦詔書春深む |
城下洋二 |
<3点句> |
残されし土管の隅に菫草 |
葛山由博 |
この奥は畏き辺り春霞 |
深津健司 |
踏み入れば足にやさしき春落葉 |
伊豆康夫 |
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◇作者は語る
句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。 |
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目の前の柳瀬川の桜が今年もきれいに咲きました。 数年前からコロナ禍で屋台も出なく
なりちょっと寂しい気がしていました。今は屋台は出ませんが河川敷と堤防は家族連れで
いっぱいになっています。
私も今年はなんとか頑張って堤防に上がり適当な空きスペースを見つけて座ったら、隣の
席の人懐っこい子犬がしっぽを振って歓迎してくれました。つい手をだして撫ぜたらこち
らに来たので膝にのせたりしてかわいがりました。
家に戻って妻と「あの子犬かわいかったね」など話し、桜の話は消えてしまいましたが、
気持ちのいい花見でした。
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◇新入会員のひと言
初めて句会に参加した会員が語ります。 |
「 OB会俳句の会に参加して 」 橋秀文
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この歳になるまで俳句と縁遠い関係でしたが、数年前より「プレバト」での先生による添削で
一つ言葉を変えるだけで見違えるような句になるのを見て、その奥深さを実感しました。
ひょっとすると自分でもと思い、数冊の本を買い込み苦戦しながら、数句を作ってみましたが、
それだけでは良いのか悪いのか、才能なしなのか、凡人なのか、判別出来ずにいて、意欲も
失せてきそうな時に、OB会俳句の会に思い切って参加しようと考えました。
句会の進め方もわからず、指導してくださる先生も2名参加されるとの事。かなりハードルは
高そうだったのですが、事前宿題の4句をなんとか作ることが出来ましたので、恐るおそる
参加させて頂きました。
結果、「初参加で選者特選はすばらしい!」と世話人の方からお言葉を頂き、驚いているのが
現状です。以前、ある先輩から「俳句は人生を豊かにするよ」という言葉が強く印象に残って
いて、これからも前向きに取り組みより豊かな人生が送れればと思っています。
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<2024/05/23:文責:瀬:HP編集:後藤> |