俳句の会2019年度第3回例会は11月29日(金)、選者お二人を含め12名が参加。午前中に北の丸公園を吟行、午後に
港区立生涯学習センターで句会を行いました。
地下鉄九段下駅に集合し、地上へ出れば真青な空。眼下の乾濠(いぬいぼり)は一面見事な蓮の骨(はすのほね)。
ここから吟行が始まるのですが、実はこのルートは5月の例会でも歩いた場所で、早くも初夏の景との違いを実感します。
田安門で集合写真を撮影した後、公園入口の案内板で吟行ルートを確認。
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集合は都営新宿線「九段下駅」 |
千鳥ヶ淵は枯蓮の大群 |
田安門より北の丸公園へ |
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前回は皇居東御苑も巡りましたが、折しも大嘗宮の一般公開が行われている時期で混雑が
予想されることから、今回は北の丸公園をゆったりと巡ることにしました。
TOKYO 2020オリンピック・パラリンピックに向け全館増改修工事中の日本武道館を横目
に公園を進めば、まず目に飛び込む幹回り6.35mの大銀杏の黄葉。公園西側の森へ入り滝
を目指します。
滝見台に立てば聞こえる滝の音、寒禽(かんきん)の鳴き声。目を転ずれば常緑樹の樹間
に紅葉が。連衆はしばし無言で作句に没頭します。
そうこうするうちに何やら騒がしい声が。近隣の小学校の校外学習と思しき子どもたちが
森を駆け回り、どんぐりを拾い、口々に何やら叫んでいますが、連衆はこういう様子も
俳句の材料にしてしまいます。
森を抜ければ先ほど樹間に見え隠れしていた紅葉が目の前に。青空との対比が見事です。
ここでもしばし立ち止まり想を練ります。
この後、東京都心の気象観測点が設置されている北の丸公園露場(ろじょう)、昭和の
宰相吉田茂の銅像を見て北の丸公園を後にしました。
冒頭にも書いたように、同じ場所でも季節によって自然はまったく違う表情を見せます。
人の感情もそのときどきで揺れ動きます。同じ人が同じ場所で作っても、その日によって
まったく違う句ができるという吟行の楽しさを実感した時間でした。
滝の近くの四阿にて |
水辺の秋も見応え十分 |
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絶景の紅葉
紅葉と黄葉
見事な黄葉 |
午後の句会は港区立生涯学習センターで行いました。 投句、清記、選句、披講、互選といつものような手順で進行します。
互選では、その句を選んだ人が「なぜこの句を選んだか」の理由を述べます。他の人の句を鑑賞し、批評のための的確な
ことばを探すことも、自身の作句の力をつけることにつながります。また、この時間の選者の先生のアドバイスは大変参考
になります。
今回、選者の先生からは次のようなコメントをいただきました。
・動詞は説明なので、なるべく使わない方が良い。助詞は使い方次第で説明的になるので注意したい。
・俳句は口語表現、文語表現いずれでも良いが、1句の中に現代仮名遣い、歴史的仮名遣 いが混在するのは良くない。
・作句にあたっては必ず辞書を引くこと。誤字、仮名遣い・文法の誤りは辞書を引くことによって避けることができる。
例会閉会後、いつもの居酒屋で懇親会。ここでも熱い俳句談義が交わされたのであります。
(次回例会予告)
・日時:2020年2月5日(水)
・場所:未定です
・兼題:「立春」 (詳細は後日ご案内いたします)
代表世話人 瀬俊次(記)
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句 会 |
句会場は「港区立生涯学習センター」 |
まずは出句からスタート |
選句から披講へと続く |
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ちょっと休憩 |
選者より講評・助言等 |
次回日程を決めて句会終了 |
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懇親会:慰労会 |
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懇親会はいつもの居酒屋で |
俳句談義は真剣そのもの |
俳句談義はこちらでも |
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宴たけなわですが… |
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そろそろお開きの時間
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