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平成30年第3回俳句の会「秋の例会」報告
  日 時:  平成30年10月31日(木)10:30~16:30
  会 場:  吟 行=芝・増上寺、愛宕神社 界隈
          句 会=新橋・生涯学習センター
参加者13名(敬称略:索引順)
  会 員  伊豆、伊藤、葛山、加茂、工藤、小高、中前、高瀬、依田 
  ゲスト  鈴木(芳)鈴木(黎)
  指 導   城下先生、深津先生  

         今年度第3回秋の俳句の会は10月31日芝・増上寺から愛宕神社辺りを吟行、新橋の生涯学習センターで句会を行いました。
       増上寺は浜松町駅から徒歩10分位の所で、徳川家康が江戸入りした折拡張され更に現在の所に移転しました。
       江戸時代に入ると徳川家の菩提寺となり、上野の寛永寺と並んで秀忠以下6人の将軍が眠るお寺となっています。

集合はJR浜松町駅北口 まずは徳川家ゆかりの増上寺へ

         増上寺の手前に山門(三門)があり、門の下は車が通っている東京らしい風景です。
       寺域に入ると大殿(本堂)、安国殿と大きな伽藍が続き徳川家の威容を誇っています。丁度朝の勤行が終わったところだった
       のか40人ほどの僧侶がお経を唱えながら下って来て、しばらく我々は僧侶達の御経の大合唱に聞きほれました。

       寺域の脇の道に沿ってずらりとお地蔵さんが並んでおり、木々には鳥の鳴き声がします。寺院の奥には6人の将軍とその正室、
       側室、子女等多数が埋葬されている御霊屋がありました。しかしどこから見上げても大伽藍に東京タワー、とても都会の真中
       とは思えないコラボでした。

重要文化財「三解脱門」より境内へ ⇒ 大殿(本堂)と東京タワー
 勤行後の僧列?! 厳かでした 将軍15代中6代の墓所「徳川霊廟」 
 東京タワーと東京プリンスホテル  次に高台の愛宕神社へ

         愛宕神社は東京23区で一番高い山といわれています。その高い山にエレベーターで上がることができます。この神社には
       斜度40度といわれる急勾配の石段があり、騎馬で石段を登り梅の枝を家光公に献上した曲垣平九郎の伝説があります。
       その石段を今では「出世の石段」と呼ばれています。社殿の周囲には伝説の将軍梅や招き石、休憩所、池には鯉と見所は
       いっぱいありました。新橋まで三々五々ゆっくり歩きながら、選者の先生にそういった伝説の話やいわれを聞き、気に
       入った場所で句帳を広げたりと、ゆったりとした吟行でした。

日比谷通り沿い「浅野内匠頭終焉之地」の碑
長い急坂の石段をゆっくりと~
 

 句 会

       13時半、句会場となっている新橋の「生涯学習センター」に入りました。いつものように4句投句、清記、続いて選句。
       「これは」という4句を選ぶのですが、佳句が多く、今回もここで悩みます。そして披講、名乗り。最後に選者選の発表。
       「なぜこの句を選んだか」という句会でした

    写真をクリックしてご覧ください  ⇩    
   
      
       選者の先生の講評は、吟行に慣れてきたのか全体に吟行句が多かった。とにかく見た所で何とかしようとする試みや、その場で
       作り上げた句が多かったことを評価された。そして季語を使う、工夫するようになってきている。しかし、季語にはその季語の
       本意というものがあり、その本意を生かした句作りをすることによって一段と句の含みが大きくなる。 今後は歳時記に戻って
       そこを読み取って工夫をして欲しいとの話があった。


懇親会:慰労会 
 
      場を移し近所の居酒屋で乾杯。やがて俳句談義が始まれば先の反省もどこへやら、いつしか話はあっちへ飛びこっちで転びと、
      斯くして都心の夜は更けて行きました。

馴染みの居酒屋で懇親会 ⇒ みんなで乾杯!! 和やかな歓談
充実の時間 そろそろお開き、お疲れ様


                                                   (記:葛山由博)


                           


  





  <2018/11/12:文責:葛山:写真:伊豆:HP編集:後藤>