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日時: 平成26年7月30日(水) 13時〜17時
場所: 港区立生涯学習センター(ばるーん)
参加者13名(敬称略、索引順) 
    伊豆、市村、伊藤(美)、葛山、加茂、小高、高瀬、中前、
    浜口、(ゲスト)鈴木、(見学)安富
指導: 深津健司先生  城下洋二先生

                                                        平成26年8月5日

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 平成26年度 第2回「俳句の会・夏の例会」報告

今年度第2回俳句の会例会を「港区立生涯学習センター(ばるーん)学習室」で、
7月30日13時より行いました。例年夏は日照りの中の吟行は避け、集中できる句会のみ
としています。会場は新橋駅から歩いて5分、近くは昔懐かしい盛り場の中、またヤマハ
にいた者としては通勤途上の駅でもありました。

参加者は会員9人、ゲスト1人、見学1人、選者2人と合計13人でした。
今回は安富さんが見学参加として最初の投句から参加して頂いたことは、会に新風を吹き
込むこととして特筆に値することでしょう。

今年から投句は4句出句となり、内一句は兼題とすることになりました。
今回は「祭り」がお題で、関連季語が夏祭り、祭獅子、祭太鼓、祭笛、祭囃子、祭提灯、
宵祭、山車、神輿、渡御、御旅所、祭舟など非常にたくさんの季語があります。
夏に行われる祭りは古くは京都の葵祭をさしました。今は夏期に行われる子供祭りや
暗闇祭りなど各神社の祭礼も多く、その総称をいいます。

    

     句会一口知識      
◆選者(せんじゃ)
・句会の指導者
 ◆投句(とうく) 
・俳句作品の提出
 短冊に記入(投句者名は伏せる)
 ◆選句(せんく)
・俳句作品の吟味と鑑賞
 気にいった句を別の選句用紙
 に書き写す
 ◆披講(ひこう)
・選句結果の読みあげ
 (投句者名が明かされる)
 ◆合評(がっぴょう)
・お互いの作品の和やかな
 批評
  
 ▼ 句会は、13時から各自が事前に作成した句を4句短冊に一枚にして書き移し、定められた場所に「投句」します。
13時半に投句は締切られ、すべての短冊をよく混ぜて一人4枚配布されます。そして短冊の句を一枚の「清記表」に
丁寧に書き写します。順次その清記表を隣に回しながら、自分の気に入った句を選句し、ノートか選句表に書き留めて
いきます。

一巡したところで自分の「選句」として発表する4句に絞り、誰々選として発表します。このようにして見学者も混じえた
会員とゲスト12人の「互選」が行なわれます。
最後に「選者選」となります。お一人並選5句特選4句計9句、お二人で合計18句選ばれます。そしてまず会員・ゲスト・
見学者が自分の選評を述べ、選ばれた人は名乗りを致します。最後に選者お二人の選として本日の全体講評がされます。

今回の選者の方からは、「皆さんレベルが高くなってきましたので、まずご質問はありますか」から始まった。
そして会員が日頃疑問に思っていることや、今回の提出句について質問をし、それをまとめると、

今回の句の中に「邯鄲」という言葉があった。「邯鄲の夢」ということなので、これはほんのわずかの時間に立身して
富貴を極める夢を見たという中国の故事。秋の季語の「邯鄲」は秋の虫のことでスズムシに似た虫である。発表された
句は邯鄲の夢とあるので当然立身の夢で、夏の句である。

○ 現代は季語が非常に多くなっている。できる限り季重ねは避ける必要はあるが、ポイントや重点が明確な場合は構わ
  ない。また、今日の中の「山車神輿○○○」と季語を重ねて強意とする場合は、一つの季語として理解できる。

○「とうふ一丁あらばよし」と「とうふ一丁あればよし」では、意味が全く変わる。あらばよしの「ら」はラ変活用の
  未然形でまだそうなっていない状態、「れ」は已然形で既にそうなっていることになる。 この場合まだそうなって
  いないので「あらばよしになる」となるのではないか。

など故事や季語、文法に遡って句の意味が変化するなど、普段では聞けない貴重なアドバイスが頂けました。

また今後の活動の幅を広げていくために、参加費は頂かないでとにかく体験してみる見学者を歓迎する。
ネット展に俳句と写真、俳画、書などを組み合わせて積極的に参加しようとの申し合わせを致しました。

代表世話人 葛山由博

@まず投句から
A投句用紙へ記入
B只今選句中
C決まれば選句用紙に  
D 選句用紙にびっしり 
E選んだ句を披露
F選者による解説

G 句会は無事終了 
 
懇親会
待望の懇親会スタート! 俳句談議は佳境に 話は尽きません 

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<2014/8/6:文責:葛山・写真:伊豆・HP編集:後藤>