指導: 深津健司先生  城下洋二先生
    日時: 平成26年2月6日(木) 13時〜17時
    場所: 港区立生涯学習センター(ばるーん)

    参加者12名(敬称略、索引順) 
     石原、伊豆、市村、伊藤(美)、葛山、加茂、
     岸本(啓)、小高、柴山、高瀬、浜口、 
    (ゲスト)鈴木
                                                
                                              平成26年2月11日
             平成25年度 第4回「俳句の会・冬の例会」報告  

今年度最後のヤマハOB会「俳句の会例会」を、雪催いのする2月6日に行いました。
当初は1月の予定でしたが新年賀詞交歓会の幹事会と重なり、急遽予定日を変更、一部の参加予定だった方達には
大変ご迷惑をおかけし申訳ありませんでした。

ヤマハOB会俳句の会は年4回春夏秋冬と例会を行っていますが、気候がよい春と秋は、自然の美しさを楽しみながら
吟行と句会を行っています。
今年のように季節の厳しい夏と冬は、季節に合わせ持ち寄った句を中心に句座を組む例会を中心に行っています。
今回は冬の会ではありましたが、2月4日の立春後ということもあり、冬から新年、春にとまたがった多様な俳句が
寄せられました。
受付にて  開始前の一時
 
参加会員11人ゲスト1人と選者2人で計14人の参加者、「港区立生涯学習センター
(ばるーん)」の集会室、13時半から17時で句座を組みました。  

例会の一週間前に雪が降り、また寒い日が続いて俳句としては大きな季語が
天から降りました。冬は木々が枯れすべての葉を落とし、雪をまとった山は
静かに眠っているような感じです。一方、年末はクリスマスで花なき季節を飾り、
年明けはお正月の行事で彩り、冬と新年に歳時記では分けられながらも、
季語の多い時期でもあります。そしてまだまだ寒い立春、春浅しとなりました。

句会は、13時半開始から各自が作った句3句を短冊に書き「投句」します。
そして投句されたすべての短冊をよく混ぜて、一人一人に3枚ずつ渡され
「清記表」に書き写します。それを順次隣に回しながら、自分の気に入った句を
選句し、書き留めていきます。一巡したところで自分の「選句」として発表する
3句に絞り、誰々選として発表します。このようにして会員とゲスト12人の「互選」
が行なわれ、最後に「選者選」となります。
お一人8句で合計16句、内特選がそれぞれ3句計6句選ばれます。

そしてまず会員ゲストの選評を述べ、選ばれた人は名乗りを致します。
そして最後に選者お二人の選として本日の全体講評がされます。句会の中で
もっとも緊張するときです。





    句会一口知識   
 
 ◆選者(せんじゃ)
   句会の指導者
 ◆投句(とうく)  
   俳句作品の提出:短冊に記入
    (投句者名は伏せる)
 ◆選句(せんく)
   俳句作品の吟味と鑑賞
   気にいった句を別の選句用紙
   に書き写す
 ◆披講(ひこう)
   選句結果の読みあげ
    (投句者名が明かされる)
 ◆合評(がっぴょう)
   お互いの作品の和やかな批評

● 句会の手順:注意事項


投句思案中 選句苦戦中
選者選の発表 選者による講評

今回の選者の方の講評は

○2年経過し皆んなの句が俳句らしくなってきた。それは絞るのが難しく選がばらけ始めて来たことでも
 言える。

○どういう事を詠めば俳句になるのか分かりかけている。全体的にレベルが上がりおおよそがいい句に揃い
 始めたともいえる。

○今後は吟行や句会に積極的に出席し、五感をシャープにすること。多作多捨を心がけ、言い換えの工夫も
 してみること。 等の講評を頂きました。


参加会員から、「本日の句会は14人による42句出句があり、互選を含め11句が選外となった。この選ばれ
なかったのは何故か、ご指導願いたい」との質問があった。これは誰しも知りたいこと、私も一つも選ばれ
なくて項垂れて帰ったことが多々ある。

○皆さんの句はおおよそ平均点には行っている。破綻はないがインパクトが問題。違いは適切な季語、
    調べの良さ、言葉の選択、これは俳句のコツのようなものといえる。


○コツをつかむには吟行をすること、初めは植物や樹木の名前が書いてある所 がよい。季語を選ぶことが
      俳句の80パーセントを左右する。


○一カ所の公園などを決めて毎月行き、月々の変化、四季の変化を定点観測しながら季節感を養う。

○俳句は人事句、今日の句では訃報、綿入れ、手袋、カメラがあった。そして 写生句、特に季節に沿った
     花・鳥・風・月を詠む。それらの目に入った事や 物を五・七・五にしてみる。
     説明はしないで、写生することを心がける。

   ○できた一句一句にこだわらないで、どんどん作る。思いついたフレーズは途 中でも書き留める。
   後で構成して作句する。 等々、


普通では聞けない事を子細にお話して頂いた。先生たちは4〜5人の小グ ループに2時間で10句、それを
何回も繰り返すといった句会も行うそうだ。ウ ォーミンング・アップしながらやっていくと湧いてくる
そうです。

最後に来年度のからの活動について話し合い、以下のように活動の方向が決 まりました。

1、 次回より投句を4句(内、兼題1句を必須とする)、選句も4句。
2、 次回より選者選句に作者名を入れ公表する。
3、 新規会員獲得をめざし女性が入りやすくするため、世話人に女性を加える。
4、 次回の予定 平成26年4月2日、場所は決まり次第ご連絡します。従来会員の皆様、新規ご加入の予定
   の皆様、 ゲスト参加の皆様スケジュールの確保をよろしくお願いいたします。

以上話は尽きず、今回も場を変えてお話を聞きし、議論をして終えました。

                                                       
                                           代表世話人 葛山由博


懇親会場 飲物待ちです  乾杯!
 乾杯!2回目です 宴たけなわ  話は尽きません


             

        
  






 <2014/2/15 文責:葛山・写真:伊豆・HP編集:後藤>