平成25年7月10日
平成25年「夏の俳句の会」報告
7月4日(木)表参道の青山生涯学習館で夏の句会。梅雨どきのやや
重たい空の下、紫陽花が紫色に輝いている。
場所は表参道から根津美術館方面に入った幼稚園の2階で、13時から
熱心な会員の方々が集まり、句会が始まった。
周囲は東京のなかでも小粋な街で、小原流会館や青山学院大学も
近い。今回は13の会員とゲスト、選者の深津健司氏と城下洋二氏
が揃い、まず三句の投句から始まった。投句用紙をよく混ぜて配布
された句を清記用紙に書き写し、それを次々に回して自分の気に入
った句を選句する。
次に清記用紙に沿って入選した句が呼ばれ、選んだ人がその評価
するところを述べる。そして最後に作者が名前を名乗る。
最後に選者選に移る。ここで選ばれるかどうかが本日の山場だ。
選者から発表がある毎に作者は名前を名乗る。選者の方からはここ
をもう少し直せばと、添削が入りながら選の理由が述べられる。
十七文字で世界を語るのは難しい。形容詞・副詞・動詞を極力少なく
し、説明しないで感動を伝えることとは、今日の教えである。
苦吟の後は清々しく、骨董通りのニッカウヰスキーの地下
「うすけぼー」で、ビール片手に俳句談義が続いた。
本日の教え
1、うれしい、悲しいといった感情をストレートに表現せず、
読者に感じさせる。
2、説明的な句は避け、物に語らせる。省略で印象を鮮明にする。
3、色をつけようとする作為が変になる。
4、俳句はカメラと同じで、何を写したいのか、焦点、ズーム
アップはなにか。焦点が季語になる。
5、音便でよく間違えるのはウ音便で、送り仮名の間違いが多い。
代表世話人 葛山由博
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