▼ 今回の句会は当季雑詠・3句投句で、まず短冊に自作品を記入。全員出し終えたところでよく混ぜて、
一人3句を改めて配布、それを「清記用紙」に記入しました。これは誤字・脱字があってもそのまま書き写します。
選者の方から順に番号を振り清記用紙に記入、右隣に次々と回して気になる句を選句用紙に書きとめ
「選句」して行きます。選者の方からは「無理して全部書きとる必要はない。気に入った句を選ぶだけでいい」と指導がありました。
中に自分の句があったらそれは対象外です。自分の書いた清記用紙が戻ってきたら回覧は終了、 最後に3句
に選を絞り込みます。会員から「これはどれが誰の句か分からない完璧な仕組みだ」という声が漏れてきまた。
一息入れたところで「披講」と「互選」に入りますが、先回より「点盛」という方法で行っています。○○選として、自分の選句した句を読みあげ、その句が清記表に書いてある人は「頂きます」と言います。
次に清記表に沿って選があったものだけ披露し、そこに投句した人から選んだポイントの意見を聞きます。
そして誰が作者か名乗りをして頂き、創作の意図を聞きます。
選者の方からは、この時点で「句の中で説明しすぎないこと」「季重ねは原則駄目であるが、敢えて効果を
狙った創作は別」「動物・植物の名前はカタカナで書かない、漢字か少なくとも平仮名で」と、アドバイス
を頂きながら進行しました。
すべての句の披講と互選が終わったら、「選者選」の発表です。
互選は選句の勉強、鑑賞眼をつける目的で行われますが、選者選はプロの眼の評価として位置付けられて
います。 選者お二人から並選5句、特選3句の発表を受け、その講評を頂きました。
最後に選者の方と会員の自由な意見交換が行われ、
1、政治的な話や、現在進行の時事的なものは俳句としての命が短い。
2、川柳は俗事を詠む、俳句は詩情を詠む。川柳は意味を伝えるが、俳句は感動を伝える。
3、説明的な俳句は、読む人に余韻がなくなる。俳句は韻文なので、全部言わないで余韻
を出すところで止める。
等のご指導を頂きました。17時に終了。終了後も夕食をとりながら俳句談義が続きました。
葛山(記)
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