第3回 俳句の会報告 (葛山 由博)
第3回例会は、年明け早々の1月11日(水)、場所は港区勤労福祉会館和室(定員20人)で行いました。 参加人数は大いに増え、OB会会員15人、指導・選者2人、計17人となり、ほぼ満員の状況となりました。
13時からスタート。各人お題の当季雑詠に沿って3句練り、投句用の短冊に清書しました。
会も3回目に入り、皆さん慣れてきたのか、投句から清記表の記入までスムーズに流れ、その表を回覧して選句、全員の3句選が1時間くらいで終わりました。
本日の披講は一人一人が自分の選句3句を詠みあげ、詠まれた方は名乗りを上げるのです。そして選んだポイントを一言講評。参加しているメンバー同士で選びあいました。(これを、互選といいます。)
ただし、絶対評価は、選者お二人の選句(選者選)があり、ここで選ばれることは難しいので、 大変緊張します。
選者選の発表後、選者の深津先生と城下先生から以下のような指導がありました。
○何を詠むのか
まず俳句で、何を詠むかを見つける事。そして、それをどう詠むかですが、日常を素直に詠むことがポイントです。たとえば今回出された句の中で、「葱の香」がありました。
これを「こう」と詠ませていますが、「かおり」とよませると字余りになってしまいます。通常使わない言葉で詠ませる句の選は難しいのです。
○季重ね
季節が違う物が入っている場合は、当期季語が優先されます。
もし、当期季語が二重に入っている場合は、比重が両方にかかり句が分散するので、 注意が必要です。
○写生
俳句は説明してはいけません。写生に徹する事です。
たとえば、そういう意味では、「リヒテルのごとき老犬」はいい写生表現です。
*今回の例会で、柴山さんから風邪で欠席するので、欠席投句をお願いしたいとの依頼が世話人にました。
例会開始前にこの旨お諮りし、参加者了解のもと世話人葛山が代理として欠席投句を行いました。
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