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2023年度 第2回例会

俳句の会 2月 作品ギャラリー

        ・実施日:2024年2月21日(水)
        ・場 所:港区立生涯学習センター(ばるーん)305学習室
        ・参加者:15名(選者含む)
参加/敬称略)   伊豆・伊藤・葛山・工藤・小・菅原・鈴木(芳)・鈴木(黎)
 瀬・田中・中前・宮之原・依田(内、3名は欠席投句)  
指 導)   深津先生・城下先生
投 句)   兼題「春の宵」1句、当季雑詠(春の季語の入った句)3句、計4句





 ◇句会参加者“今日の1句”
句会参加者が自分の投句した句の中から選んだ“私の今日のイチオシの1句”です。



  訛あたたか石段のすれ違ひ        伊豆康夫
  夕まぐれ一島包む水仙の香        伊藤美智子
  お囃子に狸も来たり春の宵        葛山由博
  寄り添いて灯り頼りに春の宵       工藤道夫
  雲合いに脚投げ出して二日灸       小秀則
  いただきをまないたはじめのさしみかな  菅原満雄
  童心に帰つて夜半のゆきだるま      鈴木芳江
  冬の薔薇咲き切る力未だ得ず       鈴木黎子
  春の宵路地の奥より三下り        瀬俊次
  昼呑みの酔いそのままに春の宵      田中達也
  レクイエムしづかにフォーレ春の宵    中前行雄
  春風や紙飛行機を五階より        宮之原隆雄
    黒猫の舌先覗く春の宵          依田美弥子



◇高点句
    今回、句会参加者はそれぞれが良いと思った句を5句ずつ選びました。
    得点3点以上(選んだ人が3人以上)の句は以下のとおりです。
  



 <5点句>  
  春の宵路地の奥より三下り   瀬俊次
  訛あたたか石段のすれ違ひ   伊豆康夫
  春風や紙飛行機を五階より   宮之原隆雄
  どこまでが水どこからが薄氷   深津健司
  夕まぐれ一島包む水仙の香   伊藤美智子
  絵踏して余波の海の天主堂   宮之原隆雄
 <4点句> 
  昼呑みの酔いそのままに春の宵    田中達也
  ふたたびは会へない予感春の雪    伊豆康夫
  雲合いに脚投げ出して二日灸   小秀則
 <3点句> 
  春泥や床の間に待つランドセル   小秀則
  山菜の摘む手の早さ水温む   伊藤美智子



 ◇作者は語る
  句会参加者が自身の1句についての思いを語ります。

 
 昼呑みの酔いそのままに春の宵      田中達也
  今回の句会の兼題は「春の宵」でした。
  この季語は、粋で官能的な情緒性を感じさせます。最近機会の増えた昼呑み
  の酒の酔いが、春の宵までゆったり続く老人の至福のひと時を句にしました。






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 <2024/03/04:文責:瀬:HP編集:後藤>