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今年度第1回の吟行・句会は、寅さんでお馴染みの葛飾柴又で行いました。 朝10時半に京成金町線「柴又駅」に集合、 駅前の寅さんとさくらの銅像にご挨拶して、帝釈天参道を題経寺に向かいました。平日といえども参道は昔ながらの 呼び込みや、参拝客のざわめきで賑わっています。
題経寺・柴又帝釈天には寅さんが産湯をつかったという御神水がありました。回廊式の大庭園も見事で、甍を超えて 若葉・青葉が輝いています。
句帳片手にメモをとりながら、近くの江戸川河川敷に向かいました。ここには「矢切の渡し」があり、向こう側は 「野菊の墓」で有名な松戸市です。今もその渡し舟は稼働しており、対岸に旗が上がっていれば運航しているそうです。 船村徹の「矢切の渡し」の演歌で有名になった所で、見逃した人もいたようですが、舟着場入口の木蔭に歌碑が ありました。こんもりした木立の下には水原秋櫻子の名句集「葛飾」から、「葛飾や桃のまがきも水田べり」の句碑が 立っていました。お昼は自由行動で、堤の上でお握り、3千円の鰻重、うどんと各自好き好きに時間を過ごして句を 練りました。
句会場は大正時代から昭和初期にかけての和様折衷の建築物で、純和風の庭園はアメリカの日本庭園専門誌で第3位に ランクされている「山本亭」です。我々は日本の伝統文化である句会を粛々と静かに行う為か、3部屋を全部借り切る ことが出来ました。
*スライド画面を手動にしたい時は選択写真をクリックして ![]() 本日は吟行だったため吟行句が多く、また4句出句の内1句は兼題「更衣」を詠み、2人が欠席投句だった為、 バラエティに富んだ句会となりました。 選者の先生からは次のような話がありました。「吟行では現場で見たものを積極的に句にしていくことは大事なこと」、 「その日その時一句にならなくても『見る』ことが大事。修正や工夫はまた後ですればよい。その場で見たこと、 心に沁みたこと、頭に入ったことをメモしておくこと。そうすると後で今日の体験が句に浮き上がってくることがある。 吟行は貯金。必要なときに取り崩すことができる。また吟行はわざわざ遠くまで行かなくても、どこでもできる。 自分の家の周りでもできる。」 尚、終了後は隣の町「金町」で、反省会、句談義と喉を潤しながらの延長戦でした。 (葛山由博・記 )
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